僕が子供の頃、たぶん中学生頃まで試験の前以外は平日は９時頃には寝ていたような記憶があります。その頃は９時を過ぎると子供が見るようなテレビ番組はなかったのです。ところが今は違います。小学校５～６年の子供に何を見てるのか聞くと「プロ野球ニュース」といわれるのはめずらしくありません。でも、それって１１時過ぎじゃない？

実際に子供たちが寝る時間はこの４０年で２時間は少なくなっているようです。「ＮＨＫ国民生活時間調査」によると最近の１０～１５歳までの子供の睡眠時間は８時間前後です。成長期の子供にとって８時間では少ないのではないかと心配になります。特に身長の低い子供は長い時間ぐっすりと深い睡眠が必要です。ではなぜよく眠る必要があるのでしょうか？

成長ホルモンというのは寝ている間に分泌され、だいたい３時間ごとに、パルス状に分泌されます。したがってこの分泌のタイミングを何回も迎えられればそれだけ身長が伸びることになります。しかし浅い睡眠ではホルモンの分泌が不十分なまま起きてしまう場合があります。

「寝る子は育つ」と昔から言われているのはそういった理由があるからなのです。用がないときは早く寝ることをお勧めします。